Author:ぷらさん亭
バリ島で娘一人、息子一人、旦那とその両親+犬、猫、庭のジャングルにいる様々な動植物と一緒に暮らしています。
獅子座・A型
UBUDで宿をやっています。
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同じくバリ嫁の友人と、いつもお供え物を何個作ってるか、という話から、うちの家寺の祠の数が多いような気がするという話になり、何が違うのか検証してみました。
ついでに家寺についてご紹介いたします。
うちは「サンガ・グデ」いはゆる「本家の家寺」ではなく、分家の家寺です。
家寺のことをPamerajang(家族)、あるいはSanggah(Sanggar 神聖な場所)と呼びます。家族・親族にとっての神聖な場所、という意味で、日本語では「家寺」と訳されるのでしょう。
よく、サンガはスードラ層の家寺の呼び方で、プムラジャンはトリワンサ(スードラ以外のカースト)の家寺の呼び方だ、と言われますが、それは誤りです。
家寺は、敷地の中の、ブサキ寺院のあるアグン山の方角に建立されます。ですので、その家の家寺の位置を見れば、アグン山の方角が分かります。道に迷ったときは目印にどうぞ(笑)
それでは、順番に家寺の祠についてご紹介しましょう。
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●バリは地域や家系によって、かなり異なります。私はウブドの一地域のJABAと呼ばれるカーストの家庭に嫁ぎ、主人の家族とこの村で生活しています。その中で実体験し、可能な限り詳しく調べて書いた記事になります。自分が実際に見聞きしたこと以外は書いておりません。もとよりバリ島全土、バリ人全部、についての記述を目指しているものではございませんので、ご了承ください。
今日、2020年の9月20日はハリ・スチ・ウリアンです。
チャナン・ラカというお供え物を供えました。
ガルンガンが終わって、クニンガンまでの間に、降臨していた神々が元の場所へと帰っていかれます。
プナンパン・クニンガンを経て、ガルンガンからちょうど十日後、ハリラヤ・クニンガンを迎えます。
通常は白いトゥンパン(円錐形のご飯のお供え物)は、ご飯とターメリックを混ぜ、ココナッツオイルと香りのよいパンダンの葉で煮た黄色いトゥンパンに置き換えられます。
クニンガンは、すべての神々が天国に戻るため、正午12時までに祈りを完了する必要があります。
クニンガンは、タミアン、コレム、エンドンというぶら下がりもののお供え物を付けて210日ごとに祝われます。
タミアンはチャクラ(ヴィシュヌ神の円盤)という、ビシュヌ神の武器のシンボルです。コレムはマハデワ(シヴァ)神の武器のシンボルです。これは、アダルマと戦うための強力な護符なのでしょう。
Tamiang kolemタミアン・コレムはすべての祠、建物、および神棚に吊るされていますが、endongエンドンは祠と神棚にのみ吊るされます。
クニンガンの名前の由来である黄色(クニン)は、幸福、成功、繁栄を意味します。
●Hari Pegat Wakan
ペガットワカンはガルンガンとクニンガンのお祝いの最後の行事です。この日は、ペンジョールを引き抜きます。ペンジョールは焼かれ、灰は家の庭に撒かれます。ペガットワカンは、ガルンガンの1か月後(35日後)の水曜日、クリウォン・ウク・パハンの日です。
クニンガンについては、後日、もうちょっと詳しく書いてみたいと思います。
今日は、一連の行事が終了するまでを、ご紹介してみました。
●Hari raya galungan 水曜日
いよいよガルンガンの日がやってきました。
早朝から儀式が始まります。各家での祈り、村の寺院への参拝。
ガルンガンには、実家に帰るというのが伝統で、どんなに遠方に住んでいる人々も、この日は実家のお寺に帰ってくるのです。
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さて、今日は、そのプナンパン・ガルンガンのご紹介を。
プナンパン・ガルンガンは、豪勢な料理イベントと共に祝われるので、バリ人にとって待ち望んだ日でもあります。バリ・ヒンドゥーの村人全員が、翌日ガルンガンの日に食べる料理を準備するために、共同で作業します。
この日は早朝から、「ポトン・バビ」と言って、豚(あるいは鶏)を屠ります。何世帯かでお金を出し合って一頭の豚を屠り、解体して肉を分け合います。分けて持ち帰ったお肉で、早速、ラワールや、煮込み、揚げ物、腸詰ソーセージ、といったものを作ります。
このお肉は、ガルンガンが終って、クニンガンを迎えるころまで、延々と食べつづけられます。日本のお節料理みたいなものかもしれません。だから、なるべく日持ちするように揚げたり、煮込んだり、皮などは天日に干して、あとで揚げて、クルプッと呼ばれるオセンベイのようなものにして食べます。
哲学的に解釈すると、プナンパン・ガルンガンの行事は、人間に存在する動物性・獣性を根絶するために行われます。
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