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ぷらさん亭

Author:ぷらさん亭
バリ島で娘一人、息子一人、旦那とその両親+犬、猫、庭のジャングルにいる様々な動植物と一緒に暮らしています。
獅子座・A型

UBUDで宿を始めました。
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ウパチャラ・ポトン・ギギ~2012年6月5日

はやいもので、2012年も、半年が過ぎましたね。半分、過ぎたのですね~。

本当に、年を取ると光陰矢のごとし、これが激しい実感をともなって感じられます。

インドネシアの経済発展に伴い、ここバリ島も変化著しい今日この頃ですが、なんと、ついに「ローソン」がデンパサールに開店したそうです。
近々トゥバンにもオープンするそうで、コンビニおにぎり、おでんなどが食べられるそうです。

こちらのコンビニ・チェーン、アルファグループと提携なので、品ぞろえは基本、こちらのコンビニとあまり変わらないようですが、日本のコンビニといえばおにぎり、これは、私達在住者には、ちょっと懐かし嬉しいですね。


さて、そんな変化著しいバリ島ですが、昔から連綿と続く、宗教儀式もこれまた、多少の変化を伴いながら、ずっと続けられております。

先日、主人KETUTの一番上のお姉さんの子どもたちが、4人そろって「ポトン・ギギ」とがった犬歯を中心とする上の前歯を平らに削る儀式、を行いました。
6月5日は、「人間が通過儀礼を執り行うのに良い日」で、あちこちでこれらの儀式が行われたようです。

うちの主人は、5人兄弟(うち一名死亡)の、4番目、彼以外は全て女姉妹。姉二人に妹一人(全て既婚)なのですが、それぞれの家族がこのように通過儀礼をおこなう時は、全員が手伝いに奔走します。
姉妹の嫁ぎ先に連日通って、可能な限り手伝うのが「親族」の義務で、なかなかしんどいですが、自分や自分の子どもたちもそれぞれお世話になることを思うと、外せない義務、ではあります。

しかし実は、丁度この時に、息子がおたふく風邪に罹り、その後体力低下の為か、また発熱が続き、なんと「チフス」の疑いが・・・・
連日、発熱と戦う息子の事が気がかりで、はっきり言って甥っ子姪っ子のポトン・ギギの手伝いに行ってる場合か?!という自分と、そして主人とのせめぎ合いで、結構しんどかったのです。

いつも、このバリの儀式関連の準備段階の時に、「何が一番優先なのか」という、自問自答が生じます。
バリ人の答は決まっています。「宗教行事が最優先。」
そうなんです、分かるんです、ここではそれは外せない、んだと。

しかし、例えば「仕事」が詰まっている時。
子供が病気の時。
自分が病気の時。

それでも、その合間を縫って「手伝いに行く」その行為自体に、まだ疑問を持っている私はバリ人の嫁としては「甘ちゃん」なのです。

なんやかんや言いつつも、結局いつも行くんですが、そんなら最初から文句を言わず、気持ちよく行ったらええのに、と、自分でもいつも思います(笑)

さて、当日の三日前に私は呼び出しを受けて(笑)、お供え物を作りに来てくれる村のおばちゃん達に、食事やお茶・お菓子のお給仕をしに行ってきました。
義兄から、「来なかったら、義理の兄弟同士で仲が悪いと皆に思われるから、来るように!」とのお達しで(笑)、病の息子をお手伝いちゃんに頼んで行ってきました。
その翌日・翌々日は、男性がトリやら豚やらを捌く日で、これは旦那が。

そして当日、朝7時から行く事にしていたのですが、私はお客様と娘と8時ごろに行きました。

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村の人々がお祝いのお米やご祝儀を持って、朝早くからやってきます。会場となる、義姉の嫁ぎ先は、ウブドはサンバハンに有る、Ketut's Place という小さなホテルをやっております。小さいとはいえ、全20室、小さなスイミング・プール、レストラン完備の立派なホテルです。

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受付に置かれたこの黒豚ちゃんは、病の息子が寝込んでいる間に、うちの主人が、甥っ子に頼まれて、製作した「ご祝儀入れ箱」。段ボールと新聞紙で作ったハリボテなのですが、完成に二週間かかってます(ーー;)途中、豚の足がどうなっているのか分からない!と、言うので、私がネットで豚足を検索して、ようやく完成(笑)

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来客・招待客はまずここで、お祝いを渡して記帳し、お菓子と飲み物を受け取って中へ入ります。
結婚式と同じですね。

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これでもか、というくらいに飾り立てられた敷地内。主人の主寝室である「バレ・ダジョー」も、無数の花で飾られています。

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今日の主人公達の舞台となる「バレ・ダンギン」。家族の通過儀礼は、生まれてから死ぬまで、全てこの東屋で執り行われる、大切な場所です。
ポトン・ギギは寝て行われるので、ベッドが設置されています。

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本日の主役、この家の4人の子どもたち。私たちの甥・姪に当たります。長女は結婚していて、赤ちゃんが一人います。二女と長男は大学生。三女は今年高校生になります。
事前に写真撮りをして、このように大きくパネルにして飾ったり、招待状に写真を入れたりするのが、今風。

「ポトン・ギギ」
とは、階級によって「ムパンダス」とか「ムサンギ」よ呼ばれる、犬歯など尖った歯に代表される、「人間の獣性」を平らにし、人としての完成を目指す、いはゆる「成人式」のようなものなのですが、これは、例えば、死人にも執り行ったりします。とにかく、このポトン・ギギを終えていなければ、葬式を執り行えないのです。

通常、もう永久歯に生え換わっているであろう年齢、女子は初潮を迎えて身体的にも成熟してから(14歳くら以上から?)行われます。
費用も時間も莫大にかかるので、通常は家族が何人か一緒に行います。一人・奇数人数ではだめだそうで、偶数人数で執り行うのだそうです。

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ガムラン隊がずっと演奏して、儀式に花を添えます。さすがウブドのど真ん中の村だけあって、演奏は達者なもので、上手かったですよ(^^)

桜咲く

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早朝からすでに、家寺で祈ったり、様々な儀式を経て、いよいよ歯を削る儀式です。
横になって口を開け、歯を削っては口を漱ぎ、というのを、三回繰り返します。
この、歯を削ってくれる人は最高位のイダ・バグースという階層で、最高位のお坊様の息子さんと決まっています。

私も結婚の時にこのポトン・ギギをしたのですが、ほんの形だけのものだろうと思っていたら、思っていたよりもしっかり「ゴリゴリ」されました。
 差し歯がはずれないか、すごく心配でした(笑)
本当は結構削るらしく、神経に当たって、すごく痛い!と言っていたバリ人も居たし、その日は熱いものや冷たいものを飲んだり食べたり出来ない、という話を聞いたことも有ります。
なんだか、歯にはあまりよくなさそうな儀式ですが・・・この儀式をした二女は、歯医者になるべく、現在大学に通っていますが、歯科医的に見て、この儀式はどうなんでしょうか(笑)

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見守る母親。
無事にここまで子供たちを育て、初孫も生まれて幸せそうですが、ここに至るまでには本当に様々な苦労があったと思います。バリ人には珍しく、子供たちを大学まで通わせて、なおかつ儀式ごとには非常に熱心かつまじめ、うちなんかよりはるかに忙しいホテルを切り盛りして、長女を嫁がせ、今回のポトン・ギギもこれだけのお支度を整えて、、、義姉を見ていると、本当にバリ人の良妻賢母を絵にかいたような女性だな、とつくづく思います。とにかくマメでまじめ。よーく働く。面倒見がいい。

今日の子どもたちの成長した姿を見て、どんなふうに思っているのでしょう。

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