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ぷらさん亭

Author:ぷらさん亭
バリ島で娘一人、息子一人、旦那とその両親+犬、猫、庭のジャングルにいる様々な動植物と一緒に暮らしています。
獅子座・A型

UBUDで宿をやっています。
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バリ島で地下水が枯渇するという問題。

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 一般に、水源を多数有するバリ島は、水が豊富な島だと思われている。
だが、実際には、乾季には水不足に陥る地域も多い。

以下、Wikipediaより抜粋。
バリ島周辺はサバナ気候に属し、その季節は、北西季節風の吹く雨季(10月 - 3月)と、南東季節風の吹く乾季(4月 - 9月)とに明確に分かれる(この季節風による荒波によって海上交通が困難であったことが一因となって、以下に見るようにバリ島は島外世界から相対的に独立性を保った歴史的発展をとげることになった)。乾期の間は東部、北部を中心にたびたび水不足に陥る。また雨季といっても、一日中雨が降る訳ではなく、実際には多くても一日に2 - 3時間のスコールである。ただし、ひどいときには道路が30cmほど浸水することもある。
一年を通じて気温の変化はほとんどなく、年間の最低平均気温は約24度、最高平均気温は約31度、また、平均湿度は約78%である[4]。いつでも暑く湿度も高いが、体に感じる暑さは、海からの風によって和らげられている[5]。

 そして、最近、気になる記事を目にした。

「バリ島の水危機を救う鍵はバンリにあり」

バリの浄水の状態は危機に瀕している。
恐らくこの5年の間に、無駄な消費増加による地下水の吸い上げで、バリの地下水は枯渇するだろうといわれている。
無駄な水の消費の最も大きな原因は観光業に関するものであるが、皮肉な事にバリの一般庶民の生活水準が上がったことにも原因がある。
インドネシアホテル・レストラン協会会長チョコルダ・オカ・アナッ・アグン・スカワティ(通称チョッアチェ)氏は、以下のように話している。
バリの地下水の不足は全体的、または上流・下流のすべての地域に策が必要で、断片的な一部地域の問題ではない。また、建築物の為に開放・閉鎖されている地域を分割する地域地方自治政府により定められた地域と区画は、一貫して適用されるべきである。
バリ島の観光からの影響で、バンリ県も他の地域と競うようにホテルなどの観光施設の構築をしようとしている。しかし、バリ島の重要な緩衝水地区としてのバンリ県の性質と役割を考えずして建築物を建てようとすれば、バリ島全体が生態学的損失を蒙る。地方を守る為の権威を与える地方自治の法律は、エゴを生み出し、ますます利己主義に走っている。
本来、一つの地方に必要なものは、他の地域とも関わりがあるものだ。観光地の中心地から発信されるエゴは、それを供給する地域にも問題を引き起こす。

財団法人IDEPによれば、水の需要の増加に比べ、供給量は20%しか残っていないと言う調査結果を出している。また、地下帯水層への浸透・海水侵入はバリ島のあちこちに見られる。早急な措置を行なわなければ、5年以内に、今の危機に瀕している地下水の状態は、特に観光の中心地に、生態学的災害を引き起こしかねない。

地域整備における水の危機を軽減する一つの技術策とは、ビルフロア係数対策(Floor Area Ratio/FAR)と基本的建築物係数対策(KDB)だ。FARは、基礎床面積と土地面積の比較。一方、KDBは、土地の表面を覆う建築面積の量を調節することを目的とする。
これは、将来バリ島の地下水の供給に大きく影響していく。地下水を守る以外に、建築物に覆われていない土地表面は直接太陽光線を浴び、土地を乾燥させ、建築物周辺の空気は湿り気を帯びない。現在、シティーホテルが乱立しているが、緑地を作らない状態で建てられている所が多い。州政府は、一貫して敷地内に緑地保持を強制していく必要がある。

ギャニャール県のいくつかのホテルで例を挙げれば、FARを適用している所では、敷地の40%が建築物を建てても良い土地で、60%が建ててはいけない土地だ。ホテルの価格が高くなるのは仕方がない。ギャニャールの土地自体が高騰しているのだから。via Tribun Bali


 というものである。
 バリ島の地下水が枯渇する、とは、迂闊にも考えたことがなかった。気候、天候の不順により、今年は雨が少ないなあ、という不安は抱いたことがあるが、この五年の間に「枯渇する」などとは思ってもみなかった。

 しかし、このバリ島に、一体何人の人間が生活しているかと考えれば、需要が爆発的に増えており、供給が当然間に合わなくなる、というのは自明のことであった。

 以前、結婚してバリ島に本格的に住みだした頃、日本に帰国して実家の母に言われた言葉を思い出す。私は台所で洗い物をしていたのだが、それを見ていた母が
「水の少ない所に住んでる人の洗い方やなあ」
と言ったのだ。
えっ?もっと綺麗に流せってこと?と聞いたら、いや、違う違う、水を大事に使ってるなと思ったんよ、ということであった。

 現在暮らしている、バリのこのPRASANTI のある家では、当時、水道を使ってはいたが、二か所の蛇口から、水がめに水を溜めて二か所の台所で使っていた。「流し台」なんてものはなく、地べたに盥を二個置いて、それで食器を洗っていたのである。
 トイレ・風呂場にしても然り、溜め桶から水を使っていた。

 いちいち溜めて使うので、面倒くさいのである。何回も水を替えて、また溜め直して、というのが時間も体力も使う。それで、必然的に、最小限の水で洗い物をすることになる。そして、当時はよく断水した。うちは水道水しか使っていなかったので、断水するともう、裏の川で洗濯してマンディ(沐浴)するしかないのである。

 そんな生活を何カ月か続けるだけで、水を少しづつ使う、というのが習慣づいていた。

 うちの家では、旦那が小さい頃は、水道も来ておらず、村人は川や湧水まで水を汲みに行って、それを生活用水にしていた。お風呂は、川や、村で共同の水浴び場で。ご存知のように、インドネシア人は、朝と夕に必ずマンディ(沐浴)をする。時には、一日二回以上、お寺に入る前には必ず沐浴する、世界でもまれな綺麗好きの人々なのである。熱帯で汗をよくかく地方の人々はすべからくそうであろう。
外国人が大挙して押し寄せる以前は、村に流れる小川の水も綺麗であったろうし、そんな小川で沐浴するのは、さぞ気持ちがよかったであろう。

 我々日本人を含め、蛇口をひねればじゃばじゃばと水が出る、安定した水供給の国から来た人間にすれば、昔ながらのこのような生活は不便極まりない。と言う訳で、外国人向けの宿泊施設には、まず水回りが充実した建物が次から次へと建てられるようになり、その結果、外国人が自国で生活するのと、さほど変わらぬくらいの水設備が整ってきて、どんどんどんどん水の消費量が上がった。
 加えて、上記のニュース記事にもあるが、ローカルの人々の住宅事情も向上し、水が豊富に(表面上は)使える環境が整ってきた。

 だが、そんな今でも思うのだが、我々日本人は、なんと水を沢山使うのだろう!ということだ。
一つには、清潔好きでなんでもかんでも、すぐに洗う。自分自身も、衣服も、装身具も、食器や道具やなにもかも。
そういう感覚のままでは、バリ人の生活を、不潔だ、と感じる場面が多いかもしれない。汗臭い(主に衣服が)、食器やグラスや鍋の外や裏側を洗わない、などなど、、、
 食器の洗い方などは、本当に今でも私はしょっちゅう小言を言い、洗い直したりして、自分でも、「うるさいのかなあ、私?」と思わなくもないが(笑)、まあ、今まで彼らはそれでやってきて、別にお腹を壊したりもしていないのであるから、大丈夫なんであろう・・・。

 以前、カランガッサムの、アグン山の中腹にある寒村に何日か滞在した時に、村の人々を見ていて思ったことがある。
カランガッサムの人々は、ウブドの人間とは、喋り方も外見の感じも、違う。悪く言えば、田舎の人だなあ、という感じなのだが、何がそう見えるのかと考えたところ、ひとつ、思い当たることがあった。
この村の、お金持ちそうな人もそうで無さそうそうな人も、総じて足の先が汚れているのである。
ああ、水が少ない所で生活している人たちなんだ、とその時思った。
 実際、カランガッサム地方は、雨が少なく、慢性的に水不足な土地柄である。火山の麓であり、溶岩に覆われた、乾いた土地では水田も無理であり、栽培できる作物も限られている。水がないから、蚊が発生する余地もなく、だからデング熱も無いのよ!って言っていた。

 自分も家が断水五日間だったときに経験したが、水が少ないと身体の洗い方も変わってくる。一番洗いたいところ優先(笑)で、足の裏とか、耳の後ろ、とか、髪の毛、とかは後回しになるのだ。

 まあ、それでも別にどうっていうことはない。病気が蔓延しない程度には清潔に出来ていれば、それで死ぬってことはないのである。

 何が言いたいのかと言うと、旅行で来るにしろ、在住者で有るにしろ、我々、バリで生活する外国人は、もう少し、この水不足問題を考えねばならない、という事だ。今現在、じゃばじゃば水を使えていたとしても、現実問題、この五年以内に、バリ島の地下水は枯渇する、と言われているのである。外国人だけの問題じゃない、と言われるかもしれないが、私の見る限り、今でもバリ人は、我々のように水を消費はしていない。
だとすれば、ここに楽しみに来ている、住まわせてもらっている、Tamu(客人)である我々が、少しでも意識をして、水を大切にしていくことが、このバリ島をいつまでも「緑うるわしい水の島」というイメージのまま存続させられる、ひとつの助けになるのではないだろうか、と思うのである。




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コメント

こんにちは。はじめてコメントします。水の問題大変なことになってきましたね。外からやって来るだけではわからない話でした。ありがとうございます。

neeさん

> こんにちは。はじめてコメントします。水の問題大変なことになってきましたね。外からやって来るだけではわからない話でした。ありがとうございます。

こんにちは、コメントをどうも有難うございます。私も、ずーっと昔、旅行者だった頃は、訪れた先の水事情なんて考えた事も無かったのですが、住んでいると、自然環境や社会問題に関しては、やはり今後どうなっていくのか、と気にするようになりました。
 日本の地下水もくみ上げ過ぎてスカスカになっている、という話を聞いたことがあります。何処に居ても、起こる問題は似通ったものですね。特に水を使う人々が、少し意識することで、億単位の節水になると思います。
こうやって、小さな記事を気に留めて頂けるだけで、ひとつの「きっかけ」になるかと。どうも有り難うございます!

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